徒然草−日々思う、あんなこと、こんなこと。−
 


*百三十五段*<想い出の断層−47− サニー その2>2008.7.17

 サニー
 この名前がいつの間にかなくなった。サニーとカローラといえば、長年のライバル車として常に比較されてきた車だ。

 先行はサニーだが、少し遅れて登場したカローラに追いつかれ、その後も後塵を排してきたのだが、販売台数の首位を奪回することなくリングから降りてしまった。

 サニー党の私としては残念なのだが、後半戦の戦いかたをみると、日産がタオルを投げ込むのは時間の問題かなとも感じていたので、やむなしと自然に思っていた。

 初代のサニーは1000CC、クーペのスタイルがシャープできびきびとした若々しい車だった。兄が乗っていたので、時々借りて運転していた。エンジンがA型という型式のOHV(オーバーヘッドヴァルブ)で、OHC(オーバーヘッドカムシャフト)よりも少し旧型になりつつあるものだった。しかし、このエンジンは名機と言われ、日産の小型車のサニーには長く搭載されていた。サニーも1400CCになると、型は新しいのだが、重くて鈍いL型エンジンが搭載され、サニーらしいきびきびしたフィーリングが失われていた。
 このあたりが、カローラとの勝敗の分水嶺だったかもしれない。

 私のサニーは1200CCで、軽快なA型エンジンだ。故障もなく良く走ってくれた。この頃の車からか・・・、天候や車自体の当たり外れに関係なく、故障がほとんどなくなってきた。

 この黄色のサニーが、度重なる板金によるものか、やや車体に疲れが見え出した頃に、SUツインキャブのスポーツタイプのサニーが登場した。ミッションはポルシェタイプの前進五段のミッション、普通のローの位置がバックになり、セカンドがローの位置になつている変則のギヤの配置だった。ポルシェタイプという言葉に飛びついたのだが、はっきり言って使いやすくはなかった。
 街中を乗るときに煩わしさをかんじた。高速で力を発揮する特性のエンジンとミッションだった。

 トヨタは販売が上手い。低速トルクの大きいエンジンで、通常の走りでは充分なエンジンを搭載していた。街中で乗りやすいのだ。

 車好きならニッサン、それ程でもない多くの人は、トヨタの選択肢になった。

 このころからニッサンの迷走が始まる。
技術のニッサンが、販売のトヨタと同じ土俵で競い出すのだ。

 勝負は明らかだ。
自分の立っている土俵の上で勝負をする、これは現在でも通用する一つの真理だ。



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