徒然草−日々思う、あんなこと、こんなこと。−
 


*百三十六段*<車選び迷走小劇場>2008.7.18

 私の車選びの迷走小劇場だ。

 ツインキャブのサニーまでは前号で書いた。実はサニーを何台乗り換えたかを数えると・・・何と六台になる。それも前後に違う車種を挟んでのものだ。普通は少し大きな車に乗ると、次ももう少し大きく・・・とグレードアップしてゆくはずなのに、私の車種の選択は行きつ戻りつ、だった。

 ツインキャブのサニーの次に購入したのが、ニッサン・スタンザだ。もうこの車名はもちろんない。ここまでがマニュアルミッションの車になる。スタンザに乗っていた頃、自動車雑誌でオートマの車の紹介が特集されていて、これからはオートマだ!のような記事を目にした。試しにオートマに乗ってみようと思い、スタンザからまたサニーに乗り換えた。それも、扱うディーラーが同じ店だという、横着な理由もあり・・・。

 この”車選び”に何の執着もないというか、ポリシーがないというか・・・我ながら振り返ると情けない性格だ、と自己嫌悪にもなる。そして、このオートマのサニーが外れた。とにかく力がなかった。マニュアル四段ミッションの黄色のサニー、ポルシェタイプの五段ミッション、モモの木製ステアリング付き。そしてサニーより、少し大きなマニュアルミッションのスタンザ、と乗ってきたのに、ここでまた小さなサニーに戻ってしまうのだ。それもオートマに。この車には半年しか乗らなかった。優雅な独身時代だ。貯金もせずに呑気に車を買い替えてばかりいた。それも「ちまちま・・・」と。どうせならスカイライン2000GTとかに乗ればいいのに、と今になって思う。

 オートマのサニーにはすぐに嫌気がさして、今度はニッサン・バイオレットに替えた。3ドアのクーペのような・・・、オープンバックと日産は名づけていた。要するに左右のドア二枚と、後ろがハッチバックのように大きく開放できるというだけのことなのだが。そしてマニュアルミッションにまた戻る。このころから排出ガスの規制が厳しくなり、各社がその基準をクリアするためにいろいろな方式を採用していた。ホンダがCVCC、日産がNAPUS・・・たしかナップスと呼んでいた。プラグが四気筒に八本ついていた。加速するとノッキングの音が結構大きく、排ガス規制にメーカーも四苦八苦していたことをうかがわせた。

 さあ、そのバイオレットのあとは、またサニーの、オートマに戻る。3ドアから4ドアに。この選択もダメな選択だった。またすぐにサニーの、別車種に乗り換えたのだ。それがサニー・ターボ・ルプリ だ。初めてのターボチャージャーのついた車に乗った。これは気に入った。過給機、つまりターボが回りだすと、段差の大きい加速感が味わえた。飛行機の離陸のような加速感だ。この車には長く乗った。車体に錆が浮き出てきて買い替えた。その買い替えが、よせばいいのに、またサニーのオートマだ。ここまで書くとさすがに自分にあきれてくる。

 さて、これで六台のサニーになったのか。ネガティブに考えると、車種選びの整合性とか、統一感のなさとか、無定見というか・・・こんなところが自分の人生そのもののような気もしてくる。いまは経済的にも、こんな車の買い方はできない。バブルが崩壊するまでのひと時の夢のような話だ。しかも、その夢がサニー六台の買い替えだとは・・・またまた情けなくなってきた。



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