徒然草−日々思う、あんなこと、こんなこと。−
 


*百三十八段*<人間百態>2008.7.24

 電車に乗っていると、様々な人を見ることが出来る。朝夕の通勤通学の時間帯は、おそらく同じような目的での乗客なので、微妙に秩序があるのかもしれない。

 休日の電車内はそれこそ様々だ。通勤通学に限らない老若男女、個人や家族連れ、友だち同士、そして私のように一人のもの。
 座席の座り方が、結構傍若無人だ。詰めて座ろうという気配はほとんど感じられない。他人にまで思いをめぐらす余裕がないのか。

 いま、JRに乗っていたら、船橋駅で駆け込み乗車をした人がいたようで、車掌の注意のアナウンスが怒りの語調で驚いた。発車してからも、その怒りの語調は持続し、他の乗客も「怒ってるよ・・・」と言ってたくらいだから、私と同様に感じたのだろう。
 何事も、ものは言いようだ。それにしても車掌はプロだろうに・・・と首を傾げたくなった。

 八王子の駅ビル内で、無差別殺人だ。少し前に秋葉原で複数が殺害されたばかりだ。共通の言葉は「だれでもよかった。人を殺してやろうと思った」・・・だ。こどもが親を、親がこどもを、殺したくなった人が偶然に居た人を殺す。
 それが連続して報道される。

 犯罪を統計的にみると、凶悪犯罪の数は30年前より減っているとも言われる。実感としてはそうは思えないのだ。そう・・・実際と実感が違うように感じる社会には、微かな不安や不満を覚える。
 一見豊かそうに見えるが実際は違う、とか、優しいように見せかけて実際は冷たいとか・・・。個人レベルでもきついのに、社会からそう発せられるとしたらなお辛い。

 いまの日本がそんな状況のように思えてならない。
 情報過多で、精神が知らぬ間に蝕まれている。果たすべき役割を果たしていない人間が多くなった社会は、成熟したとはいえないだろう。自分だけが良ければそれが一番と思う人間を、そんな人間が構成する社会を私たちは望んでいるのだろうか?



 百三十七段へ   百三十九段へ