徒然草−日々思う、あんなこと、こんなこと。−
 


*百五十三段*<癒しの霊地…日光の穴場>2008.9.11

 奥日光、中禅寺湖付近では初霜が降りたそうだ。
 9月も半ば近くになるともう初霜か、と季節の変化の早いことに改めて気が付いた。厳しい、蒸し暑い今年の夏が、すっと消えていったかのような気がする。

 日光は東京からも近く、それに千葉県の小学校で生活した私にとっては六年生の修学旅行の地でもある。東京近辺の小学生は、修学旅行が日光という人は意外と多いのではないか。

 今では世界遺産の東照宮や陽明門、小学生の頃はその配置も知らなかったが、二荒山神社と輪王寺が隣接して建っており、その一帯はさながら神仏が宿るような気さえする。もちろん、修学旅行の団体や他の団体と一緒の時に、その雰囲気を感じるのは難しい。

 閉門した後の暗くなる直前に参道辺りを散策すると、昼間の人混みの中では感じなかった、不思議な霊気のようなものを感じる。

  宿泊には、実は日光山内の旅館がお薦めだ。湯元温泉や中禅寺湖、近くの鬼怒川温泉などが泊まり先の有名な候補地だろうが、ひっそりとした林間に何軒かの旅館が点在している日光温泉が個人旅行には穴場かも。旅館の規模がそれほど大きくはないし、個人で行くにはぴったりだ。何よりも大きな霊気に懐かれている感じに心も落ち着く。
 温泉は単純泉、刺激が少なく気持ちがよい。硫黄泉が好きな人には物足りないかも知れないが。

 段々、旅のガイドのような文になってきた。

 さて、そこでどんな音楽が聴きたくなるか…。意外にドイツ系か。ベートーヴェンの「田園」がぴったりかも。または高田三郎の「心の四季」か。「田園」でも、ドイツのガッチリした演奏だ。コンビュチュニーとゲバントハウスがふさわしい。高田三郎の合唱組曲は構成がしっかりしていて、考えようではドイツ音楽に近いとも言える。

 日光は、このしっかりした確固たるものを微妙に感じることのできる場所だ。有名観光地だからというよりも、近い所で心を洗うことができる、私にとっての貴重な癒しの霊地なのだ。



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