徒然草−日々思う、あんなこと、こんなこと。−

*百五十九段*<想い出の断層−50−>2008.9.22

 上野駅付近に所用があり、出かけた。用を済ませ、少しだけ時間があったので駅近辺を歩いてみた。特に行かない場所ということでもなく、今月も二回は行っているのだが、用が終わればすぐに移動してしまうので、その近辺を歩くことがほとんどなかった。

 以前の徒然草で、トロリーバスのことを書いたが、その終点が上野広小路だった。地名表示の看板と松坂屋とABABの建物で、あ!ここが広小路だ、とわかる。ABABは、昔の赤札堂という名前の店だ。

 松坂屋は、建物にマツザカヤと昔と変わらないロゴのネオンサインが何ともレトロで懐かしかった。外観や館内のリニュアールはしたとしても、カタカナのマツザカヤが変わらないのが少しうれしくもなった。

 学生の頃は、池袋も新宿も渋谷も気安く行っていたのに、段々足が遠のいている。エネルギーがなくなってきたのか、興味が薄れたのか・・・時間がないのか、人の多い繁華街から足が遠のくというのも老化?のあらわれか。というようなことを考えていることこそが、老化の現れかもしれない。

 ほんの少しの上野広小路かいわいの街歩きだったが、古い建物、新しい建物が混在しているのが印象的だ。超高層ビルもないし、人は多くで雑然としているのだが、その雑然さがいいと思えるひとときだった。トロリーバスと上野広小路、マツザカヤ、赤札堂、母が行きたがっていた鈴本演芸場、それらが微かに私の昔をリンクさせてくれた。
 これも思い出の断層のひとつだ。


 

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