徒然草−日々思う、あんなこと、こんなこと。−
 


*百八十三段*<「やさしい」人・・・のドラマ>2008.11.15

 想い出の指揮者が続いた。

 この時期、去年の例ではNHK大河ドラマの「風林火山」の山本勘介のことを書いた。

 ドラマの宣伝文句ではないが、TVドラマで惹かれるものがあるのも本当だ。今はNHKの「陽炎の辻2」にはまっている。去年と同じなのは、録画で見るのでリアルタイムの放送時間で見ているのではないということだ。なるべく日をおかずに見ることが録画を見るコツだ。

 このドラマは絶妙にできている。主人公は「さかざき いわね」というわけありの浪人だ。腕は立つ。何よりも他人に対して「やさしい」・・・「やさしい」と自負している(勝手にだが)私が思うのだから、正真正銘の優しさだ。私の目指す理想の人物だ。

 ドラマの妙は、セリフの種類とタイミングだ。ちょっとした会話のやり取りで誰かが返答に詰まったときに、絶妙にフォローする周囲の人たちのセリフが入る。よほど、人間の心がわかる人の脚本と演出だろうと思うのだ。

 このドラマは、あと二回で終わってしまう。一度は見てみるに値すると思う。話は続いているのだが、単発で見ても前後が容易に想像できる。

 今日はある言葉が印象に残った。「がまん」「しんぼう」「いつか必ず…」この三つの言葉だ。

 「いわね」という名の主人公、男が惚れる男だ。「おこん」という相思相愛の相手も、普通にいそうで、むろんぴったりの人は奇跡に近いほどいないのだが、もしかしたら「おこん」さん・・・いるかも、と思わせる期待を抱かしてくれる人物設定だ。ドラマの進行は「山あり谷あり」だとしても、登場人物が普通にいい人が多いと心が癒される。

 ところで、今日はコンクールのようなものの審査を一日やってからのオーケストラ練習指揮だった。オケの練習は、いま一つ集中力に欠けた。微妙に合わなかった。複合的要因の組み合わせだとも思うが、人間は複雑で面白いとも思う反面、単純かなとも思った。

 音楽表現は一回一回が勝負だ。瞬間に消えてしまう芸術だ、と意識はしても、練習では集中力を維持するのがなかなか難しい。練習指揮も指揮者の役目、自戒して練習方法を吟味工夫しなければ・・・と反省した。



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