徒然草−日々思う、あんなこと、こんなこと。−
 


*百八十六段*<力を合わせれば…>2008.11.30

 数日前に音楽教育の研究団体の大会があった。東日本、一都十県の集まりの研究会だ。

 小学生の歌声と演奏を聴いて、心が温かくなった。この日の発表には、コンクールの優劣を競うものとは違う音楽の雰囲気があふれていた。コンクール形式の場面にかかわることも多い中で、音楽の奥の深さや幅の広さを感じた。

 基本は一生懸命に取り組む子どもたちの姿に心打たれる。それでも、表現には技術が必要だ。合理的なトレーニングを重ねると技術は身についてくる。ただし、指導者が正しい方向への導きをしているかが大いに問われる。

 力を合わせようとする人間の営みは、確実に子どもたちを育てる、と思った。力を合わせれば、欠点を補うことができるし、より高みへ上ることが可能になる。人はスーパーマンにはなりえない。だから、己以外の人を必要とする。そして、力と心を合わせる手法はまさに一人ではなれない超人に、多くの人の力を合わせればなれる、という一つの証でもある。

 「篤姫」が48回目を迎えた。もう少しで最終回だ。今日は「江戸城無血開城」だった。西郷隆盛の「太か男」がクローズアップされてきた。情に厚い西郷像が描かれていた。勝 海舟、西郷隆盛、男の中の男だ。西郷は後に西南戦争に突入し、滅する。明治政府ができて6,7年後のことか。そのことも予感できる西郷の姿だった。情に厚く生き抜くのはいつの世も難しい。

 西郷役は、小澤征悦・・・指揮者小澤征爾氏の息子さんだ。役にぴったりはまっていた。役者志望と息子から聞いた父親征爾氏は「自分は音楽の世界の中だけで生きてきたので、役者のことはよくわからない。ただ、自分に応援できることがあれば精一杯応援する」と言ったそうだ。この親にしてこの子あり・・・そんな思いを持った。

 前段の写真の銀杏並木が、見る間に葉を落していっている。樹の周りは黄色の落ち葉でいっぱいだ。この落ち葉は一体どこに行くのだろう?と不思議になった。



 百八十五段へ   百八十七段へ