徒然草−日々思う、あんなこと、こんなこと。−
 


*百八十九段*<再会>2008.12.7

 篤姫、49回目を迎えた。次回が最終回だ。今回は「再会」・・・篤姫と薩摩藩家老小松帯刀との再会。小松は病でこれが最初で最後の再会と思っている。篤姫はそうとは知らない。会話が苦しい。もう一度会えますか?と尋ねる篤姫、小松の表情、再会とはうれしく、悲しいものだと思わせる。

 篤姫のテーマになるのか、女声でのヴォカリーゼが美しい。西洋の教会を思わせるような、美しく神秘的なメロディーだ。昨年の風林火山の音楽とは、また違った魅力を持つ音楽だ。大河ドラマの作曲家を選ぶのがNHKはさすがにうまい。(何年か前の、宮本武蔵の、エンリオ・モリコーネはミスだと思うが)

 勝海舟役の北大路欣也の存在が大きかった。篤姫役の主役は、若いし、これからか。篤姫自体も若くして将軍家に嫁ぎ、すぐに天彰院となってしまうのだから、それほど違和感はないのだが、北大路欣也の存在感には、及ばない。二人だけの場面が多いのだから、それは否応なく感じてしまう。

 ドラマの最終回は、あまり期待しないでおく。最終回らしくするためか、いまひとつ物足りなく思ったドラマが多かったから。

 自分の周りから、人がいなくなっていくのは、いなくなるのではなく、また、会う時のために、離れ離れになるのです、という小松の言葉が心に残った。それは自分に言い聞かせているのだと思った。篤姫も帯刀も藩主からもらった「お守り」を互いに持ち続けていた。これだけで二人の思いは、はっきり分かった。

 来春の指揮リサイタルの時に、20年ぶりに一緒に演奏してくれる人がいる。電話で話すと20年の空白がないようにスムースに話が弾んだ。

 再会、そしてともに舞台に乗る。何かをやろうとして、それを始めれば、何かが生まれる。これが、人生の醍醐味かもしれない。この演奏会で、再会するかもしれない何人かの教え子たちや旧友と呼べる人たち・・・少しずつメンバーが固まっていくのが楽しみでもある。いまのオケのメンバーが一番大切な同士であることは間違いないことだ。同時に若い同士を応援してくれる存在として、旧友と呼べる人たちとの再会も大切にしたい。

 14歳から50歳近い人たちとのオーケストラ・・・年齢構成からしても、スペシャルオーケストラだ。しかも、技術には妥協をしない!

 心の音楽を、心の歌を、心の世界を、多くの人に堪能してほしい。3月27日金曜日、午後7時、紀尾井ホールでの「早春のシンフォニー」だ。



 百八十八段へ   百九十段へ