徒然草−日々思う、あんなこと、こんなこと。−
 


*百九十五段*<頑張れ!若者たち>2008.12.20

 貿易国日本ならではの苦しい経済状態が連日報道される。輸出製品の減産による人員削減が師走の季節と重なり、なんともいえない気持ちになってしまう。

 需要と供給の関係が必要な資本主義経済では、理屈では仕方がないともいえるが、それにしても・・・と思う。必要な時に人を雇い、不必要になると、首を切る、ではあまりにも機械的にすぎるとも思うし、人員削減を最終手段にはできないのかと、思う。

 就職内定者の、内定取り消しも気の毒としかいえない。現実の就職活動の時期から言うと、もう新卒者のこれから年度内の就職は困難だと聞く。一年間を棒にふる形になるのだろう。見舞金では解決しないだろうとも思える。

 ガソリンの価格が上がったり、下がったりの忙しい年でもあった。便利さに慣れすぎたり、投資で金銭を得るのが美徳でもあるかのような風潮・・・しかし、汗を流して得る賃金でなければ本当は価値がないし、株価に一喜一憂し、失敗すればどうにもならないような、価値観が跋扈するのはおかしいのではないか。

 結局、我々は、物の豊かさより、心の豊かさ・・・と言ってはきたが、それは建前か掛け声だけで、本当は心の豊かさよりも物の豊かさを追い続けてきたのではないかと、建て前と本音の違う危うさも実感できた。

 大きく書くと、日本の精神や日本の伝統や日本人の魂はどこに置いてきたのだろうか。恰好のいい言葉は怪しいと思えるようになった。グローバル化・・・金融工学・・・IT革命・・・私の中では???に入る。

 「頑張っていれば、いずれ道は開ける」これは今の若者に断言できる言葉だ。人生はいつも動いている。永遠の命が人間にないように、永遠の不幸や、永遠の不運というのもないのだ。苦しみの後には喜びが来る。これが、人生を重ねた私の経験則だ。ただし、何もしないで待っていても新しい道は開けない。平凡なようだが、頑張ること、努力を続けること、決して諦めないこと・・・この三つが最大の武器になる。

 若者にひたすらエールを送りたい気持ちだ。



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