徒然草−日々思う、あんなこと、こんなこと。−
 


*百九十八段*<年末年始>2009.1.4

 2009年1月4日になった。三が日は天気に恵まれたお正月になり、久しぶりに気分の良さを味わった。昨年の後半の社会状況があまりにも厳しかった。さすがに、暮れになっても、新年を迎える期待感や高揚感が少なく感じた。

 年末の第九は、在京オーケストラの二つを聴いた。改めて声の難しさを思った。第四楽章の四人のソロがそれぞれに苦戦をしていたように聴いた。第九ならではの力みや思い入れの強さからくる当日の出来栄えをどうこう言うつもりは毛頭ない。プロでも当日のコンディションで出来不出来が生まれるのは人間だから当然だとも思える。

 しかし、中には、声質からしてもこの曲には向かないのではないかと思われる人を起用している公演に出会うと、主催者かどこの部分の責任かは不明だが、耳を疑うというか、出演の基準がよくわからないケースにも出会う。日本は、もっと人材が豊富だと思うのだが・・・。それでも満席の客席やブラボーの掛け声を聞くと、それもまたよし、というべきか。また、合唱にはプロとアマの差はほとんどないと感じた。もしかしたら、第九では逆転してるかも・・・とさえ思った。

 箱根駅伝はすごかった。往路の最終区でのデッドヒート、大会参加以来、初めての優勝があると思えば、昨年の覇者がシード権を失い、悲喜こもごもの光景を目にし、ひたむきさに心が震えた。大学生が自分より多くの厳しい現実と対峙しているかも知れないとも思った。

 「初」という文字は日本人にとって、かけがえのない言葉かもしれない。「初日の出」「初夢」「初荷」・・・新年に格別の思いをこめて、気持ちを新たにする。四季のある日本ならではの、生き方への節目を与えてくれる。「新春」「新年」に思いを新たにして、今年の行く末の幸を願った。



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