徒然草−日々思う、あんなこと、こんなこと。−
 


*二百七段*<季節と音楽>2009.2.2

 今年の冬は寒い、というか寒く感じる。実際に例年と比べて感じているわけではないのだから、要するにそのように感じる、ということなのだが。


 これも、老化のせいとも思えるし、本当に寒いのかも知れない。記憶は常に曖昧だなあと思う。一年前のことをそれほど詳しく記憶していることが少ないのだ。良いことの記憶が多くはなく、いやなことの記憶が残っているのがさびしい限りだ。

 季節で冬が好きな人もいるし、夏が好きな人もいる。私はどちらかというと夏かなあ。春と夏がいい。指揮をするのにも、なんだか暑いほうがのりがよいようにも思えるし、冬は風邪やインフルエンザなど、音楽には大敵なものも出現する。

 演奏会の日に雪という経験もあった。これは困った。交通機関に影響が出ると最悪だ。お客さんも大変だろうし、来場者も減るし、帰りの交通の心配をしながらの音楽鑑賞では気持も落ち着かない。

 季節と曲のマッチングを考えると、いくつかの法則めいたものが見つかる。ベートーヴェンの第九、これはやはり、冬の曲だろう。それも年末の・・・。新春に第九でもいいようにも思えるが、なぜか滅多には演奏されない。ましてや真夏の第九というのもほとんどお目にかからない。

 昔風に言うと、二月、八月は何にしてもシーズンオフなのかという解釈も成り立ちそうだ。チャイコフスキーも冬向きか。真夏のチャイコフスキーだと、ちょっと暑さも増しそうだ。

 メンデルスゾーンは夏向きかも。

 27日・・・間近に迫った女声合唱の演奏会は、はたして冬向きだろうか、夏向きだろうか。少々判断が難しいかも・・・。などとのんきなことを考えている時ではないのだ。

 本当はいつも頭の中は曲のことで一杯なのだが、そう思うと神経が高ぶるし、集中力の持続も難しくなるから、息抜きにぼんやり考えてみた。

 プログラムの”中田喜直作品集”というタイトルの下に、(1923−2000)と記載した。敬愛した氏が亡くなられて9年も経つのだと改めて思った。時の流れがあまりにも早すぎる。



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