徒然草−日々思う、あんなこと、こんなこと。−
 


*二百十五段*<大中先生の後姿>2009.2.12



 三日前にハサミで指を切った。鋏を包丁代わりにして、ミネラルウォーターのペットボトルのラベルをはがしていた時にだが、気がついたら指先から血が出ていて、それで気がついた。瞬間の痛みで気がついたわけではなかったことがちょっとショックだった。痛みに鈍くなったのかと思ったが、たぶんそれはないだろう。そのあとは、ずうっと痛いから。

 場所が、人差し指のちょうど第一関節から上のところだ。しかも両手だからこれが意外にこまる。何かをするときに、無意識のうちに人差し指を使っていることが改めてわかった。このパソコンのキーボードも人差し指が使えないと不便極まりない。切り傷だから、油断して水につけると痛いし、顔を洗うときにも不便だ。だいたい、手を洗うのにも、人差し指を避けて洗うのだからこれも不便だ。横着して鋏をナイフの代わりに使うなんてことをするからいけないのだ。

 指先だけの切り傷で、少しだけ億劫さが増した。これはだめだ。老化を促進することにならないように注意しなければ・・・。

 七日に、大中 恩さんから楽譜を数冊いただいた。6月には大中さんの作品集での演奏会を行うが、作曲されて出版されている曲が多いことに驚いた。合唱にずっと関係していれば、いまさら驚くこともないのだろうが、以前の徒然草に書いたように、合唱指揮から離れた期間が空白の期間になっている。オーケストラ付きの大曲は指揮していたのだが、邦人作品は、少年少女合唱団での指揮だけとなっていたことが悔やまれもする。

 悔やんでいてもはじまらないから前進するしかない、というか、前進するだけだ。家なき子のネロのように、「一歩 前へ」だ。

 大中 恩さんは女声合唱曲をたくさん書かれているので、一回の作品集ではとてもその片鱗さえも発表できないだろう。まずは6月にとりあげ、時期を見て再度取り上げさせていただきたい。

 大中さんは歌曲集の連続演奏会を、214日から二カ月おきに自らの司会で、奥さまやその他の歌手の方が出演され開催する。(王子ホール)

 音楽への追及の歩みを続けるその姿は、私は遠く及ばずとも、後姿を追わねば、と思うことしきりだ。



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