徒然草−日々思う、あんなこと、こんなこと。−
 


*二百二十二段*<想い出の断層…?>2009.2.25

 この前の指揮の時、一曲目の指揮を始めた時に胸のポケットにハンカチを入れるのを忘れたことに気がついた。お客さんには見えないし、誰も気がつかないだろうから、袖に引っ込んだ時に入れればいいやと思いながら指揮をした。指揮をしながら、胸のハンカチのないのが妙に気になった。

 気にしないようにと自分に言い聞かせる少しのエネルギーが、本当は無用のエネルギーなのだ。一か所振り間違えた。

 第一ステージでハンカチを入れてなかったのも、団員には気づかれていた。楽屋で着替えを一人でし、チェックをされないままに、一人で出るときは要注意だ。(私の場合は・・・)

 北京で指揮をしたときは、二日間同じホールだったが、一日目が終わってホテルの部屋で、蝶ネクタイを陰干しのようにして置いておいたのだが、出発の時についそれを忘れてしまった。気がついたのは、楽屋での着替えの時だ。時間的に取りに戻っても間に合わない。団員に黒とか白のネクタイを持ってないかを聴いたが、誰も持っていない。仕方なく、自分がたまたまその日にしていたのがえんじ色の無地のネクタイだったので、それをして休憩まではしのぎ、その間にホテルに取りに戻ってもらった。

 休憩前と休憩後で指揮者のネクタイが変わっていたのだが、北京のお客さんはそれをどう見たか。お洒落だと思ってくれただろうか。

 あとで聞いたら、ホテルに取りに行くのが大変で、タクシーはないし、結局手配を担当していた、中華全国青年連合会の大型バスでホテルに取りに行ってくれたそうだ。

 大型バスに係の中国の人と日本からの関係者の二人、計三人だけ乗って取りに行ったのが、小さな蝶ネクタイ一つだから思い出しても笑ってしまう。(取りに行ってくれた人にはもちろん感謝です。)

 演奏会での大きな忘れ物としては、衣装などは持ってきたのに、スコア一式を全部自宅に忘れたこともある。(この段階で指揮者失格だ。)リハーサルは仕方がないので団員のポケットスコアを借りて済ませ、その間に取りに行ってもらった。片道一時間弱の距離だ。本番には間に合った。

 この忘れ物の段は「想い出の断層」に入るのか、ただの雑文になるのか微妙かも。



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