徒然草−日々思う、あんなこと、こんなこと。−
 


*二百六十七段*<恥を忘れた日本人>2009.4.16

 河川敷ゴルファーなる人たちが存在するのをテレビで見た。広い場所・・・つまり河川敷でゴルフの練習をする人たちの名称だが、時々番組で、危険だということで取り上げるのを見たことがある。今日は、その続編ということで同じ河川敷での取材だったが、相変わらず多くの人たちがゴルフボールを遠くへ飛ばし、クラブを振り回していた。取材だとわかると一斉に走って逃げだすのが、以前見た光景とは違っていた。土地の所有者、管理者が飛んだボールが歩行者などに当たると危険だと判断し、ゴルフ練習の禁止、と看板を立ててあるのだが、そんなことはお構いなしの感じの人たちだ。条例で禁止したところもあるという。単純にゴルフ練習場でやればいいのに・・・と思うのだが、タダだから河川敷を使うのか、家の近くなのか、それにしては人数が多い。

 この徒然草で登場した古谷武雄先生が、「ゴルフは亡国のスポーツだ」と喝破されたことがあったが、このテレビの場面を見るとその通りかも、と感じた。ゴルフを愛好する人は数多くいるし、プロは腕を磨き世界的な大会に参加をして話題を呼び、メジャーなスポーツなのだが、違う側面から見れば、確かに「接待ゴルフ」「接待麻雀」という「接待」の要素があるスポーツかと思えることもできる。「接待野球」「接待バレーボール」「接待バスケット」「接待サッカー」という言葉は聞かない。ゴルフは個人でスコアを競う競技でもあるし、何人かで組んでプレーをするということでも「接待」向きなのか。ゴルフ自体に悪いところがあるわけではないのだ。やるのは人間だ。

 それにしても、河川敷ゴルファーの人たちからの受ける感じでは、年齢も分別のわかる歳のようだし、たとえば会社ではそれ相応の仕事をしていそうだし、そんな人が何で河川敷ゴルファーに?と思う。利己主義者か、何主義者といえばあたるのか考えてしまう。また、感じたのは日本の文化度の低さとか、恥を忘れた日本人とか、要するにマイナスの日本人だ。河川敷ゴルファーがすごいことを言っていた。「怪我をさせたら、自分の保険で費用を払うのだから、いいだろう」とか「規則にもお目こぼしがあるだろう・・・」とか。

 アメリカ崇拝の無意識の思考をする日本人は、アメリカにとっては好ましい日本人なのかも知れない。太平洋戦争後のアメリカの日本統治は成功している、という見方もできる。敗戦国のみじめさが何十年たっても生きているかのようだ。いずれオバマ大統領が来日した時には、アメリカ大統領として初めて広島、長崎の被爆地を訪れるかもしれない、といわれている。かも知れない…の段階だが、原爆投下をした国は永久にその責めは負わなければならないはずだ。世界で唯一の被爆地を、世界第一のリーダーが訪問したことがないとは・・・。

 春の園遊会の模様も放送していた。各界の第一人者が天皇と会話を交わすが、いずれも短く的確に、しかもつつましく答えていた。謙譲の美といった雰囲気が伝わってきた。一人一人に具体的に質問をする天皇陛下に何とも表わしがたいオーラのようなものを感じたのは私だけか。同じ日にもって、異なる日本人の姿をテレビで見ることになった。



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