徒然草−日々思う、あんなこと、こんなこと。−
 


*二百七十四段*<油断厳禁>2009.5.2

 5月に入った。緑の鮮やかさがひときわ目に映る。一か月前の寒さと、わずかの春めいた色合いを思い起こすと、あまりの変化の速さに今更ながらに感心と驚きを覚えた。

 メンデルスゾーンのシンフォニー「イタリア」の練習を始めた。ヴァイオリン協奏曲と交響曲の第5番をやった時を思い出した。「イタリア」は速い楽章が技術的に難しい。1楽章と4楽章だ。木管楽器と弦楽器は練習をかなり多くしないと演奏できないだろう。そういえば、アマチュアのオケの演奏でこの曲はあまり取り上げないし、なかなかいい演奏に巡り合わない。

 メンデルスゾーンの楽譜の指示には無理がなく、「なるほど」と思わせる部分が練習を重ねるごとに出てくる。今のところは、演奏するだけ、つまり音符を追いかけるだけで精いっぱいで、曲への共感はまだまだだが、こなれてきて、イタリアの雰囲気が出せるようになれば、と期待をしているところだ。フルートはプロを頼まないと無理かな、とも感じた今日の練習だった。二人のフルーティストは教え子だ。つい、期待が大きくなってしまう。
 結局は、日常に追われてしまうのだろう。音楽と違う仕事についていることで、無意識の甘えもあるのかも知れない。
 物理的な不利はやむを得ないが、心の緩みは厳禁だ。それは、本人にはわかりにくい事だから、他人が指摘しなければならない。

 今日は婉曲的にゲキを飛ばしてみたが、本人には伝わっているのか・・・いささか自信がない。
 他人から過剰の期待を寄せられても本人は迷惑なこともあるのだから、それは自重して、ある種の諦めも必要だと自分に言い聞かせた。
 時間の経過で人は変わる。それを自然に受け入れるのが意外にできないことの一つになっている。



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