徒然草−日々思う、あんなこと、こんなこと。−
 


*二百八十四段*<夢のまた夢の、さらにまた夢の世界>2009.5.22

 BSで「木造り駅舎の旅」という番組があるのを初めて知った。「木造り」・・・この字を見ただけでなんだか惹かれるものを感じるのは、単にノスタルジーだけからだろうか。この有形文化財の駅舎に到着する電車は最新のデザインの車両だ。この落差がまたいい。四国の「善通寺」という駅舎だった。

 自分が一生の間に実際に見ることができる物の数はそうは多くないだろう。そう考えるとやはりテレビの威力は大きい、と感じてしまう。温度や空気のにおいや、湿度の違いはテレビの画面からは伝わらない。それはないものねだりということだ。別の番組では、一泊一人20万円の宿が紹介されていた。13組の客しか泊まれない。広大な敷地と無音を堪能できるとのこと。浴室に流れる温泉の音も無音にしていた。自然の音が好きな私としては、無音がイメージできないのだが、ちょっと味わってみたくなった。

 しかし・・・一泊20万円は、無理だな。生涯縁のない夢のまた夢のまた夢の世界だ。3ヶ月間で世界一周の船の旅・・・なんていうのが広告されるが、これも当然ながら夢の世界だ。ところが、その夢の世界を申しこんでいる人が多数いるのだからそれにも驚かされる。んんん・・・お金はあるところにはあるというか、お金持ちがたくさんいるのだ、とこの想像自体が夢のまた夢だ。

 今日は夢の話ではなくて夢のまた夢の、さらにまた夢の世界の話を書いたが、実現しないことが分かっているのだから、これこそが本当の夢の話というのだろう。



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