徒然草−日々思う、あんなこと、こんなこと。−
 


*三百四十段*<海外オケの演奏会…習志野文化ホール>2009.9.26

 県内での演奏会、それも海外のオーケストラの演奏会に限って思い出してみよう。東京を中心に来日オーケストラが日程を組む。首都、東京となれば「呼びや」としては当然の選択だ。地方でも大都市を幾つか回る。その中で日程の空いた所に、千葉県など首都圏の地域に来る可能性が生まれる。正規の公演のプラスαともいえよう。

 最近はそれも少なくなった。地方自治体の出せるお金がなくなってきたからだ。バブルと呼ばれていたころは海外のオーケストラの演奏を県内で聴く機会があった。県内といっても、首都圏といったほうがいいのか。市川市、船橋市、習志野市、千葉市、松戸市くらいまでだろうか。

 その中で、船橋市のホールはキャパと音響とを考えると海外オーケストラの公演にはやや難があり、そうすると四市での公演となる。市川市は都内に一番近く、ホールも市民会館のほかに文化ホールを建設し、アマオケの全国の先頭を切っていた市川交響楽団がある。習志野市には、津田沼駅至近に習志野文化ホールを建設、県内最初のベッケラート社のパイプオルガンを備えたホールだ。松戸市も市川市と同様の順で市民会館、「森のホール」という大きなホールを建設した。千葉市も駅近くに市民会館ホールを作ったが、船橋と同様にキャパと音響に難点があった。

 海外のオケを聴けるホールは、否応なく限られてくる。千葉県文化会館か習志野文化ホール、それとその後に建てられた市川市のホールだ。習志野文化ホールでの演奏会で印象に残っているのは、バンベルク交響楽団、ハンガリー国立交響楽団だ。古き良き時代のドイツとハンガリーのローカルな魅力を聴かせてくれた。機能的に卓越しているというのでなく、温かみのある演奏というか、人間味あふれるというか、何とも言えない魅力を感じた。バンバルクの指揮は、グシュルバウアーかレオポルドハーガーか。記憶はあいまいだ。ハンガリーはヤーノシュ・フィレンチェクと、はっきり記憶している。私の中ではこのようないぶし銀のようなオーケストラが好きだった。場所は違うが東京文化会館で聴いた、オットマール・スィトナー指揮のベルリン国立歌劇場の(当時の東ドイツ)オケのベートーヴェンなんて最高だった。ラインスドルフの指揮でのバイエルン放送響・・・このオケの名称は確信がないのだが。ブラームスの四番のシンフォニーが記憶に鮮明だ。

 習志野文化ホールの次は、千葉県文化会館での海外オーケストラの印象だ。これは次の段に書きたい。その時は過去を振り返る年齢でもないせいか、ひたすらそのときだけを見ていた。過去を振りかえることもなく、また未来を夢見ることもなかった。そうできたころが今では無性に懐かしい。

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