徒然草−日々思う、あんなこと、こんなこと。−
 


*三百六十三段*<持ち物チェック>2009.11.17

 机の前を見ると、備忘録関連のものがボードに磁石で留めてある。その中に演奏会の時の持ち物一覧表がある。学校の修学旅行や林間学校の前に作る冊子の持ち物一覧のチェック表と同じだ。

 すでに、何回もチェックできるようにマスを作ってある。そこに期日を記載し、本番前に持ち物のチェックをすれば忘れ物がなくなる。至って原始的な方法だが、これが一番確実だ。

 この一覧を見ていると中国・北京での出来事を思い出す。前日の演奏会の指揮を終わった後の蝶ネクタイを、乾かそうと思い、部屋のテーブルの上に置いておいたら、翌日のホテルを出るときに衣装ケースに入れ忘れ、本番直前の着替えの時に初めて気が付き、右往左往したことだ。日本のツーリストの担当者と中国のツーリストの担当者が大型バスでホテルまで取りに行ってくれた。タクシーが夜になると自由に使えない頃の話だ。何しろその当時の中国のタクシー事情は、メーターもなく、勤務時間が過ぎるとタクシーのセンターのようなところに寄って、次の勤務時間のタクシーに乗り換えさせるという状況だ。日本のタクシーとはスタイルが違うというか、社会全体のスタイルが違うということだ。
 しかし、今は違うのではないかと想像はしている。それにしても、動いてくれたのが大型観光バスで、乗っていたのは運転手のほかには二人の男性。持ってきた荷物は小さな「蝶ネクタイ」一個・・・想像すると笑いが思わず出るではないか。

 習志野文化ホールでの本番の時には、リハーサルを始めようと思ったらスコア一式の入っている鞄を自宅に忘れたことに気がついた。このときは、偶々いてくれた同僚が自宅まで往復し持ってきてくれて事なきを得た。リハーサルの時は団員からポケットスコアを借りてその場をしのいだ。思い出しても恥ずかしいというか、その時は必死の思いなのだが、今となっては苦笑する出来事だ。

 忘れ物のチェック・・・これはPCや携帯でできるのかもしれない。スケジュール管理ができるのだから、おそらくできるだろう。ただ、私の使っているスケジュール管理のツールは手帳であり、この持ち物一覧表だ。
 今の時代にこの方法は遅れているのだろうと思いつつ、というか、少しの強迫観念に駆られながらの昔の方法での自己管理だ。これを決定的に変えさせる事件があれば、ITでの自己管理になるのだろうが、はたしていつその日が来るのだろうか。

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