徒然草−日々思う、あんなこと、こんなこと。−
 


*三百九十五段*<恩師からの電話>2010.1.21

 高校時代の音楽の恩師、高橋政江先生から電話があった。お会いしたのは30年くらい前になる。お世話になった先生だ。私の方から連絡を取らなければならないのだが、頭の奥にいつもありながらのご無沙汰・・・私の心の中では情けなく、先生には申し訳ない気持ちでいっぱいになった。

 きっかけの労を取ってくださったのが、高校の職員室で政江先生の隣に座っていらした方だ。その先生が先に私へ連絡の電話を下さり、高橋利幸と確認して政江先生に連絡をしてくださった。有りがたい限りだ。

 高橋政江先生のことは、徒然草の「想い出の断層−4−」2007年10月15日に記した。厚情あふれ、音楽指導者としての力に満ち、柔らかな中に芯のある、女傑ともいえる先生だ。
 電話では、この間にご主人が他界され、ご自身は二度の入院を余儀なくされたことなどを、しかし、明るい口調で話しておられた。先生は声楽家だ。その声の自然な響きは昔と変わらなかった。

 2月には米寿を迎えられるとのことだった。先生ご自身からのお許しを頂くことができれば、直接伺ってお目にかかりたいものだ。三重県に居を移されて17年、近くまで行く機会はあったのだが、お会いすることまではしなかった私の行動力の弱さを悔いる。むろん、その時はそうできない時間的な物理的な理由はあったのだろうが、それにしても恩師を二の次にするとは、己を責めるしかない。

 先生自らが電話を下さった。このお気持ちに報いなければならない。

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