指揮者 Conductor
高橋 利幸 Takahashi Toshiyuki


徒然草−日々思う、あんなこと、こんなこと。−
 



*四百十一段*<共感>2010.3.29



 3月25日、無事に「指揮リサイタル・ちば室内管弦楽団東京公演・高橋利幸の心の世界」が終った。今年も、三月末の気温の変化が大きく、紀尾井ホール近辺の桜はまだつぼみか一分咲き程度の様相だった。そして今日3月29日は、なんとみぞれが降ってきた。
 気候の変化の激しさについていけるのは若い時だけかもしれない。演奏会にも、そのころに体調を崩されて来られなかった、とのお詫びの便りを複数からいただいた。もっともこれは、年齢差はないのだが。

 演奏会は、ご来場のお客様に満足していただけたのか、これが気になる。いやしくも料金を頂いての公演だ。ここへのこだわりは大きな要素だ。
 会場でのいただいた拍手の雰囲気からすると、概ね満足していただけたのでは・・・と自己評価をしている。

 若いピアニスト、小川万里江さんも頑張ったし、団員も頑張った。「がんばる」これだけで演奏会が成立するわけではないのだが、何事においても「がんばる」が基本的に必要だ。
 「がんばる」という意識とそれを実践する表現者、つまり団員がおり、その演奏を聴いてくださる聴衆の方々が「良く、頑張った。拍手!」と思ってくだされば、言葉を交わすことができなくても、その時間の世界には「共感」が生まれたのだと思う。

 人が「人間」という意識を持って生きるためには「共感」の感覚が必須の条件だ。その時間が一瞬であってもさえ。いや、一瞬だからこそ大切にしたい感覚だと私は思う。

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