指揮者 Conductor
高橋 利幸 Takahashi Toshiyuki


徒然草−日々思う、あんなこと、こんなこと。−
 



*四百十九段*<酒の友>2020.4.28

 一人でお酒を飲む時の「つまみ」を考えてみた。一人でのお酒だから家飲みで、しかもだれにも頼らずに「つまみ」を作るということだ。
 「作る」というほど大げさなものでもない。料理や調理ということを考えたらそれだけで飲む前に相当のエネルギーを費やしてしまう。

 方法は「焼く」がてっとり早い。シイタケ、エリンギ、マイタケなどのキノコ類はそのまま(洗って)焼けばいい。醤油を少したらして完成。「厚揚げ」も同様だ。ただし、この厚揚げは元が美味しくなくてはならない。豆腐類も同様だ。元の「味」、これがすべてだ。

 これからは「アユ」を塩焼きにするのが簡単だ。内臓も食べられるので塩を振って焼けば完成。「とも酢?」などというしゃれたものはいらない。そのまま食べる。マスや岩魚も店頭に並ぶことは多いが、内臓を取らなければならないから、とりあえずはパスだ。「いさき」「めばる」は調理済みのものを買う。そして塩焼き。

 考えてみると、発展がほとんどないことに気づく。火加減さえ適当なら「オムレツ」もそう難しくはない。適当な具材を入れて卵を焼く。手間をかければ、卵をだし汁で溶くこともあるのだろうが、それでは簡単調理にはならなくなる。

 肉はどうするか。これは、霜降りの和牛のブランド牛を選ぶしかないので、単価が高いため食するのは「時々」だ。肉自体の味と風味と柔らかさが出せれば、料理方法はこれも単純な方法が一番良い。

 多分、民族性というのか、味覚の部分は多分に国柄があると思う。きっとカナダの人にはカナダ産の牛肉がベストで、オーストラリアの人にはその国の肉が一番なのだろう。私は日本人なので、日本の牛肉がベストということになる。

 「つまみ」に関しては、食事の友ではなく、お酒の友だ。時たま、塩辛や明太子のようにどちらにも「合う」つまみが登場する。その時は、どちらも「親友」だ。

 お酒は、何でもいいのだが、生モノに「ビール」は禁物だ。生っぽさがことさら強調される。日本酒やワインは万能だろう。紹興酒も同様。韓国の「マッコリ」も何でもOKだ。幾つかの「つまみ」のことを書いたが、意外に「人」にも当てはまるかもしれない。「素材」がダメだと、いくらその後に調理して手を加えても、素材を変えることはできない。「素材」を人間の何に例えるかは難しいことだが。

 そうだ、「一人飲み」ではなく、気のあった人たちと飲む「お酒」ももちろん「美味しい」。

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