指揮者 Conductor
高橋 利幸 Takahashi Toshiyuki


徒然草−日々思う、あんなこと、こんなこと。−
 



*四百三十五段*<トップの姿勢>2010.7.9

 参議院選挙が二日後だ。報道機関の選挙予測だと、与党の過半数確保は難しいようだ。参議院と衆議院のねじれ国会になるのか。法案の成立のスピードが極端に遅くなるのだろう。この数年の総理大臣の交代ペースを見れば、その時の与党が国民の支持を受けないだろうということは納得だ。あまりに、早く職を辞する首相が続いた。

 漢字の読めない人をトップには掲げたくないし、すぐにはできそうもない基地の移転を口にする総理にも疑問符をつけるしかないだろうし、一年前の衆議院選挙で4年間は消費税は上げないとマニュフェストに謳って多数の支持を得た現在の与党なのに、副総理が総理になったとたんに、10%の数字を口にするとは、それは、ないだろうと誰もが思うだろう。

 うれしそうに総理になった(と、いう表情をする)人間はかなり信用できない。日本人だろう!うれしくても平静を装えよ・・・といってやりたいくらいだ。総理になったからといって何でもかんでもできるはずもあるまい、に。こんな子どもでも分かる理屈が分からなくなるとは、舞い上がっているとしか考えられない。

 新型インフルエンザが流行しだした時に、勇んで(と、見えた。)夜中に記者会見をした大臣もいた。危機のときに平静さを保てない人では、国民が被害を受けるかもしれない。国のレベルでなくても、日常にそのような姿を見ることもある。教育の現場でもそんな管理職がいた。教育長でも校長でも。その下で働く者はモチベーションが保てない。トップにふさわしい人がトップではない。不幸なことだとしか言いようがない。「泰然自若」・・・最低、持つべきトップの姿勢だろう。
 新型インフルエンザで言えば・・・国際化が否応なく進んでいる現代社会で、空港で完全にウィルスの進入を防ぐなんてできないだろうし、実際にできなかった。

 多くの人の集まる集会や会合や演奏会が中止になったり、参加しなくなったり、修学旅行の出発の朝に生徒たちが集合したら「延期」では、過剰反応もいいところだ。最近のニュースには新型インフルエンザのことは、めったに目にすることがなく、最も最近の新聞記事では、余ったワクチンを廃棄処分するしかない、との記事が目に付いた。余ったくらいですんだのを「よし」とすべきか、それでも、過剰反応をさせないように情報を整理し、適切な対応をするのが行政の務めだろうに、時々そのことを忘れるようだ。

 国民生活、つまり私たちの生活に直結する政治と行政と司法の果たす役割はこの上もなく大きい。一票で民意をあらわす選挙はことさら大切だ。たまたま目にしたトルコの投票率80%という数字で考えた。わが日本国の投票率は今回、何パーセントになるのか。80%に遠く及ばないことは間違いない。日本人の精神を忘れた日本人か。

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