指揮者 Conductor
高橋 利幸 Takahashi Toshiyuki


徒然草−日々思う、あんなこと、こんなこと。−
 



*四百三十八段*<タバコ>2010.7.30

 演奏会を聴いたあと、居酒屋に寄った。周りのテーブルが喫煙者ばかりで、煙とにおいには参った。父がタバコを吸っていた。近くによるとタバコのにおいがして、子どものころはそれが父親・・・のイメージだった。もちろんそのにおいが好きだった。

 大学生から社会人になって、数年間は喫煙したりしなかったり、格好をつけて喫煙していた面もあった。誰かを待っているときは、吸ったタバコの本数で待ち時間が分かったりもして、まあ、自己満足のかわいいものだった。

 今は、タバコは本当に苦手になった。居酒屋とかバーはいまだに禁煙ではないところが多い。その場での紫煙とにおいもいやなのだが、帰宅してからも着衣ににおいがついているのが、ことさら困る。何日かの放置でもにおいは薄くなるが、最近はファブリーズだ。上着、ワイシャツ、それも通して肌着までもタバコのにおいだ。

 作曲家の中田喜直さん、音楽評論家の宇野功芳さん、お二人はタバコが苦手なはずだ。私は若いころの禁煙で今日まで来ているが、どうしても禁煙のできない人はたくさんいる。副流煙を吸うことを考えれば、禁煙席と喫煙席を完全に遮断するのが正解だろう。分煙では、禁煙の効果が薄い。肺がんと喫煙との因果関係は呼吸器や胸部外科等の医師が証明しているのだが、タバコの販売はなくなることはなく、たぶん未来永劫続くのか。

 今日の居酒屋では、半分の数が女性で、その中の何人かは、喫煙者だ。その意味では、すでに男女平等とか男女同権は十分に成し遂げている。話す声の大きさも女性が大きい。私の中ではとっくに女性優位だ。

 最近はジェンダーフリーとかの言葉も使われるのだろうか。行政機構の中に「男女共同参画室」などという名称を見ると、社会ではまだ男女平等ではないということか。男女混合名簿というものも意味がないものだった。世の中の流れに逆らえず作っていた教師もいたはずだ。

 タバコの話から、男性、女性の話にまでなってしまった。年齢を重ねれば重ねるほど、異性である「女性」の理解がますます難しい。私にとって、女性とは永遠の謎とも言うべき存在だ。年齢を問わず。

 四百三十七段へ   四百三十九段へ