指揮者 Conductor
高橋 利幸 Takahashi Toshiyuki


徒然草−日々思う、あんなこと、こんなこと。−
 



*四百五十九段*<中途半端>2011.2.2

 かぶ・・・野菜の「かぶ」がいま旬だそうだ。温室栽培の野菜が多く出回り、どの野菜、どの果物の「旬」を忘れかねない。ましてやほとんど料理(調理)をやったことのない私には、正確には「旬」という言葉が認識できていない。

 習志野市の市長だった吉野 孝さんが、エッセイで、習志野市の美味しい「店」を書いていらした。10店くらいを紹介されていた。そのうちの一つのとんかつ屋さんには一度だけ行ったことがあり、「なるほど」と合点がいった。そんな風に「味」で紹介でき、自分で納得できる店があるといいのだが。

 ちなみに、ミニコミ誌やグルメ雑誌に載っている紹介の「店」を、私はかなり信用しない。ネットの口コミも、まあ「参考」程度だ。旅行雑誌でのお薦めの「宿」も「?」に入る。

 人気の「居酒屋」もそのジャンルだ。他人の評価、それも、個人の評価で百八十度変わるものが、「?」に当てはまる。

 音楽その中に入るか。コンクール審査でそれは実感できる。「評価」とはそのような長短を併せ持つものだろう。

 現在の私の思うこと・・・居酒屋チェーン店、これは大きく発展している店は○だ。それと、極端に小さな店、例えば夫婦での切り盛り、これも○だ。要注意なのが中途半端なサイズの店・・・これだ。大きくもなれず、しかし、個人の範囲を超える・・・こんな「店」の多くが「中途半端」な印象を与えてくれる。

 音楽も味覚も接客も共通するところがある。「中途半端」これが最悪だ。「八方美人」・・・これもダメだ。不完全な人間が、他の人間に「八方美人」でいることを目指すとは、なんという「傲慢」だと思う。みんなと「うまく付き合う」、こんなことができるのは「神」か「仏」だろう。
 太陽の当たるところがあれば、その時に反対に位置するところは日陰だ。こんな当たり前のことを思えずに、万人と「上手く付き合う」ことを目指すなんて、君は「神になるのか?」と説教をしたくなる。

 今冬はいつになく冷気が厳しく感じる。これが私の老化か、多くの人に厳しいのかが今一つ分からない。例年にない「豪雪」の報道を見れば、日本も世界もそうなのかと思いもし、それならば「仕方ない」と認めるしかない。関東の人は「水が凍って氷になる」といい、北海道では「氷が溶けて水になる」というのだそうだ。真逆であるスタートの違いを水の変化で表現できる、日本の、あるいは日本人の感受性の繊細さを誇りに思った。

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