指揮者 Conductor
高橋 利幸 Takahashi Toshiyuki


徒然草−日々思う、あんなこと、こんなこと。−
 



*四百八十七段*<才能>2012.2.24

 三橋美智也の美声を聴いた。偶然のラジオからだ。
 ラジオをたまたま、モノラルからステレオに替えた(旧い言い方だ)。パッケージには「おしゃれな SD CD ラジオ」と書いてある。

 モノラルラジオは、浴室専用に、ステレオのものは自室で聴くことにした。
 ステレオの方が当然音が伸びやかに聴こえる。ラジオをこんな風に見直す(聴きなおす)ことができるのを思えば、いつの間にか関心が薄れたものにも違う価値を見いだせるかも知れない。

 「武田節」、これは、山梨県の民謡だろうと思っていたが、三橋美智也が歌ったオリジナル曲だとわかった。

 民謡歌手から歌謡曲歌手になった三橋美智也は、美声とともに、音程が正確だ。春日八郎や三浪春夫も音程が正確で聴きやすかった。
 高校で、合唱指導をしてくださった高橋政江先生の音程への厳しい指導を思い出した。

 クラシックの歌手が意外に音程が悪い…ということと、日本を代表するクラシックの歌手が日本歌曲を歌っているのを聴いて感心したことがないのはなぜだろうか、と考えた。

 才能か。バリトンのフィッシャー・ディスカウの確かな音程を思えば、天賦の才能と考えるのが妥当かも知れない。

 最近、音楽表現には天賦の才と頭の良さが不可欠だと確信をもちつつある。

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